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2024年 5月 12日 学部紹介~化学科~

 

 

こんにちは!

日本大学理工学部物質応用化学科4年の山本航聖です.

 

今回のテーマは「学部学科紹介」ということで,

 

私が通う”化学科”について紹介したいと思います!

高校で習っている,理論化学とは少し毛色が違いますので,

ぜひ最後まで見ていってください!

 

 

化学科は,主に4つの分野を勉強し,最終的に1つの分野を研究します.

以下に各分野とその説明を示します.

(私自身有機化学専攻のため,他の分野については詳しくは分かりかねますが,簡単に紹介したいと思います!)

 

①物理化学

みなさん,化学プラントを見たことがありますでしょうか?

調べてみると,管が何本も貼り巡っているthe 工業地帯!といった建物が出てきます.

あそこで何をしているかと言いますと,

実験室でやっていた合成を,実際に商品として売るために大量に合成しているんですね!

つまり,物理化学とは凄く簡単に言えば,

この化学プラントの設計や提案をするための知識といえます!

物質をどのくらいの速さで流せばいいのか,管の長さはどのくらいか,効率の良い経路は何か,

物理化学では,一見化学とは離れているような,イメージが少し違う”化学”を学ぶことができます!

 

②無機化学

周期表を見たことがある方は多いと思います.なんだこれ,みたいな元素も載っていますよね(笑)

無機化学とは,

あの周期表に載ってある多種多様な元素を,たくさん駆使する分野です!

同じ金属でも,種類によってその性質は全く異なります.

反応の効率を上げるためには,どの物質(触媒)の組み合わせがいいのか,

この組み合わせを探し,実用化するのがこの分野の魅力だと思います!

 

③有機化学

みなさんの身の回りにあるもの,例えばペットボトルやビニール袋,コンビニでもらうスプーンなどなど

これらは全て,C(炭素),H(水素),O(酸素),N(窒素),などの単純な元素の組み合わせから構成されています!

 

この単純な元素の組み合わせを変え,何個も繋げることで,

異なる機能を持った高分子(ビニールなどのポリマー)を作ることが可能なため,

その組み合わせを変えるのが有機化学(高分子の分野)というわけですね!

 

最近は環境問題の観点から,

生分解性プラスチック(最終的に微生物によって水と二酸化炭素まで分解されるもの)

の研究が進んでおり,硬くて丈夫かつ柔軟性もある,が最終的には全て分解されるため

環境にやさしい,そんなプラスチックも合成されています!

 

④生命化学

タンパク質や糖などの単語を聞いたことがあるでしょうか?

生命化学とは,生物がどのように機能し,生命を維持するためには何が必要か,を化学の観点から研究する分野です.

上記に挙げたタンパク質や糖の他に脂質や核酸などの分子が,どのように相互作用し機能するか,これを理解する学問です.

自分はこの生命化学の分野は苦手だったため苦労した記憶があります(笑)

 

 

実際はこの4つの分野がさらに細分化され,もっと多くの分野が存在するのですが,

基本はこの4つの分野を大学1~3年生のうちに学び,

4年生で専攻分野を決めて研究するといった流れです!

 

化学科の魅力はやはり,

『実験』にあると思います.

この物質とこの物質を反応させてみよう,

溶媒はこうしよう,反応時間はこうしよう,

などと考えることで

生成物も変わってくるので,

その過程を自分で考え再現できるのが楽しいです!

 

化学科に限らず,理系は基本的に自分のテーマを決めて実験し,

最終的な結果をまとめて発表します.

 

理系に進むことを考えている方は

必ずこの過程を踏むのでぜひ参考にしてみてください!!

 

人形町校担任助手 山本航聖

 

 

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